大神である武甲山

秩父の大いなる地主の
神が鎮まる山「武甲山」

秩父地方の風土全体を守って下さる国魂の神

「大神」とは?

古くは、この秩父地方の風土全体を守って下さる国魂の神として特別お名前を呼ぶ必要もなく、ただ「大神」と称え申し上げたに相違ないのですが、のちに中央の歴史にかかわって特殊な御神格(八意思兼命)を帯びられるようになりました。

武甲山が古来「大神」の鎮まる神体山

このことは、秩父神社鎮座の位置と方角、冬祭りの斎場の位置と方向、それに春祭りの田植え神事の内容やその冬祭りとの関連などから考えても、正面の武甲山が古来「大神」の鎮まる「かむなび」、俗にいう神体山であることは確かであります。
中世から近世まで当社が妙見宮を名乗った当時、武甲山もまた「妙見獄」と呼ばれたのも、この深いつながりがあったからでありましょう。